数学ガール【書評】

最近、高校時代に読んでいた本で、数学を愛する高校生を主人公にした小説「数学ガール」を読み返してみました。扱ってる内容は、テイラー展開、母関数、微積など多岐にわたり、最後は、バーゼル問題を主人公達が解いて終わるという感じでした。他には、ラノベの主人公みたいな感じでヒロインに言い寄られてたりする描写もあるので、そういうのが好きな人にもおすすめだと思います。

この小説で印象的だったのは、

「数学は時を超える」という言葉です。

例えば、二進法の研究で知られる17世紀の数学者・哲学者のライプニッツは、21世紀のコンピュータのことを知らず、この世を去ってしまいましたが、ライプニッツが研究した数学は時を超えて現代に伝わっています。

数学の中でも解析学いわゆる微積分学は、ライプニッツニュートンが確立した数学の分野です。ニュートンは、微積分を用いて自然現象を数学的に解析する物理学を確立しました。その物理学と数学は共に様々な分野で応用され近代科学の礎となりました。その成果として蒸気機関などが生まれ、その蒸気機関を利用して、様々な製品が大量生産することが可能になりました。いわゆる産業革命です。

このように、数学というのは、定理を発見したもしくは証明した人が亡くなっても時を超えて、私たちの生活・文明さえも変えてしまうほどの大きな力を持つ凄まじいものであり、現代でも研究され続けてる魅力的な学問であります。

数学が好きな人や数学をこれから好きになりたいと思う人には、おすすめの本です。ぜひ、読んでみることをおすすめします。

 

http://hitsusya.com/self-enlightment-dangerous

後、あまりこの件と関係ないですが、どういう本を読むべきかは、この人の考え方に一致してる訳ではないですが、結構近いと思います。数学を通して、物事を疑って考えてみたり、筋道を立てて考えるということも学ぶことができるとぼくは考えています。

最近、バイト先や大学の友達が意識高い系ばかりで辛いという人にもおすすすめです(笑)